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子は親の背中を見て育つ

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私の母は、フルタイムで仕事した後、文句も言わずに子どもにご飯をつくる。 「たまにはお椀、洗ってほしいな。」 食後、ソファーでくつろぐ私にそう言った。 その時の私は、高校生。 反抗期真っただ中で、何も反応せずに自分の部屋に行った。 翌朝、台所はきれいに片付けられていた。 別の日。 私が自分の部屋で勉強机で座って本を読んでいると、母が掃除のために入ってきた。 部屋の隅々まで雑巾がけをするのが好きな人だった。 「今日はごみの日だから、ごみは自分でまとめてよ。」 部屋から出る時に、少しイラっとした声で言われた。 当たり前に母が掃除をして、娘はなにも言わず本を読んでいる状況は確かにイラっとする。 今思い返せば、反抗期中の私と会話をしたかったのかもしれない。 「親の愛情」というものはどこに表れてくるのか。 毎日の料理、掃除、洗濯。 口には出さなくても、感じ取ることができるもの。 母親の愛情は、なぜか素直に受け取りたがらない。 私がひん曲がってるのかもしれない。 母親になってわかる、「毎日当たり前に続けること」の大変さ。 体調のいいときは何とも思わなかった家事。 体調を崩すとこんなにも大変なのか。 「たまにはお椀洗ってほしいな。」 「お母さん疲れたなぁ」というサインを、私は受け取らなかった。 なんてひどい娘なんだろう。 今の私は、母と同じ3児の母である。 保育園児3人。部屋が汚いのは当たり前。 たまに怒って「片付けてよ」という時はあるけど、 基本は私が夜寝る前に片付けてる。 最近は「おもちゃがなければそもそもリビングは汚れない」という風に考えるようになってしまった。 一軍のおもちゃだけを選んで、あとは子供部屋に移した。 家の掃除をするとき、よく母の雑巾がけの姿を思い浮かぶ。 たまに義母に注意されて「なんだかなあ」と思うことでも、 母を思い浮かぶだけで「…やるかあ」と前向きに考えれる。 子は親の背中を見て育つという。 私は今、掃除機をかけた後にクイックルワイパーをする。 もう少ししたら、雑巾がけをし始めるのかもしれない。 ご覧頂きありがとうございました。 あなたにとって明日が彩り豊かな一日になりますように。

花より団子

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大抵の嫁は、結婚すると母が一人増える。 「嫁と姑」 この名詞と名詞を足した言葉ほど、鬱陶しいものはない。 かといって無視はできない存在。 だって好きになった男のお母さまですもの。 昭和より前の時代。 結婚は「一族と一族の結婚」だった時代。 一度会っただけで即結婚なんて当たり前だった時代。 離婚しようというものなら、親戚中に怒られて、引き留められただろう。 「同居なんてもうイヤ!離婚する!」 これが言いたくて言えなかった母親たちは一体どれくらいいたのだろう。 現代でも、21世紀になった今でも、苦しい思いをしている嫁がいる。 「離婚しちゃえばいいのよ」 仲いい友達に相談しても、わかってもらえないこの苦しさ。 渦巻の中にいる人にしかわからない苦しさ。 どうやって、生き抜こうかな。 どうやって、前に進もうかな。 2023年 今年の母の日は5月14日。 そうだ、贈り物をしてあげよう。 義母へ「親孝行」もできるし悪くない。 後始末が簡単なプレゼントがいい。 食べ物食べると幸せホルモン出るらしい。 60代だし、調理が簡単なものにしよう。 女性は、計算高く。 そうやって、私たちの母も生き抜いてきたんだから。 そうだ、私の実母にも母の日のプレゼントを買おう。 育ててくれてありがとう。