丸と星。建前と本音。






「正直」に言うことが正義だと思っていた。

曲がったことは大嫌い。

私に不満があれば正々堂々と言ってくれ。

10代の頃のとんがった性格。

そのまま30代に突入したらどうなるだろう。


私が大好きなCMがある。

サッポロの黒ビールのCMで妻夫木聡が出演していた。

「丸くなるな、星になれ。」

このキャッチコピーが大好きだった。 


嫁という肩書には果たして丸か星か、どっちが合うのだろう。

旦那はそのとんがった星の部分、その個性が好きになったのかもしれない。

「そのままでいいよ」と言ってくれるかもしれない。

三世帯同居の場合は?

義母や義父にとっては星は刺さりすぎてご老体(失礼)に刺激的すぎる。

「丸くなって欲しい」と言ってきそうである。


私は、どちらも使い分ければいいと思う。

丸も星も私の一部。

丸くなったら星が消える、個性が消える、ということはない。

もし、それが心配なら旦那に、そ横断できる大切な人に言えばいい。

「私がもし性格が変わったり、自分が自分じゃなくなった感じがしたら教えてね」と。


丸と星。

建前と本音。

世渡り上手な嫁は、きっと何通りもの顔を持っている。

相手によって話す言葉や、どの程度まで濃い内容の会話ができるのかを、常に図っている。

私はまだそのレベルまで到達できていない。


だから思う。

都内にしてはなかなかのいい建物に住んでる50代手前の奥様。

長髪で帽子をかぶって、痩せた手で小型犬と散歩している。

この人も義父母と同居している。

長年苦労したのかもしれない。

その痩せた姿を見ると、私は心強く思う。

「この女性は心が強いなあ」と。

見た目は痩せてても、ブレない心があるから、今こうやって今日も生きている。

凛として歩く後ろ姿を、私は自分と照らし合わせてみる。

よし、今日も私のできることを一つずつやろう、と。

人生百年時代。

楽しく生きてやろうじゃないか。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。

あなたにとって今日が彩り豊かな一日になりますように。

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